ブヒブヒ鳴いています

赤子の重さにより、肩甲骨が粉々になり片栗粉みたいになりそうな日々

現代医療ってサイコー!という話

出産の時の話をします。

 

ちなみに最近の娘は、眠るとき10分に1度布団を蹴り転がる→直す→転がる→死にそうになりながら直す、の「娘転がし」ゲームを強制的にふっかけて、私を最高に睡眠不足に陥らせています。

ボスケテ!(byうすた京介

 

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陣痛が来た時のことから丁寧に辿ろうかと思いましたが、長くなるし面倒なので消しました。おれはそういう人間だ。(ビッグダディ)言いたいのは一点です。

 

無痛分娩最高!!!ということです。

 

完全計画分娩で、陣痛促進剤と麻酔を用いて行う無痛分娩もあるそうですが、私の場合完全に無痛ではなく、自然に陣痛が来るのを待ち、子宮口が5センチ開くまでは我慢し、そこから麻酔を入れるというもの。

陣痛促進剤をなるべく入れない方針の病院なので、あまりに早く麻酔を入れると、赤ちゃんが降りてこないかららしいです。

 

私の場合、陣痛が来てから病院に行くと、分娩台で寝転がり、子宮口がもう少し開くまで寝ていてくださいね〜と待機する形でした。

 

病院に着いた時点でズン…ズン…と7分間隔だった波(この時点で私としては立ち続けられない痛み)が、ドゴゴン…ドゴゴン…の力強さになっていき、

 

腹の中で祭りが…祭りがおこなわれている…!!! と思いました。

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嘘…え、超痛い!!!!これ以上の祭りって何????!!!!

 

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こんなん?

 

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こんなん??

 

無理!!!!!!!

 

先生(若くて美人)が様子を見に来て、顔面の上にかけていたハンカチをぺらっとめくると号泣していた私に、「うわ、何!?」と引いてた。

 

「痛いれす…もう…無理…薬いれてくだしゃい…」

 

と涙ながらに訴える私に、「え、もう!?」「まだ子宮口3センチだよ?」と呆れる先生(若くて美人)。

いや、無理だし…普通の出産が10ならまだ3合目だよとか言われても、無理だし…。こちとらインフルエンザすらかかったことなく、大きな怪我も指を3針縫ったのが最大っていう、痛みに弱いひ弱な現代人だし…。

 

まあでもこんな泣いてるし…と薬を入れてもらうことに。ラッキー。

 

この日土曜日だったのですが、多分イレギュラーで来てくれた麻酔医のおじさん先生は、「これ入れればね!楽になるよ〜!」と明るい殺し屋みたいにニコニコしてた。

なお、おじさん先生はこの後様子を見に来た時、すでに白衣を脱いでた。帰る気マンマンじゃねーかと思いました。

 

こちらの麻酔は、背中に針を入れて、自分のタイミングでボタンを押し、好きなだけ薬を入れていいですよ!という、人に言うと「なにそれ大丈夫?」と返される形式。

なので、ズダダダダダ!!!と連打連打連打。

 

ちょっとした時差があるので待ちきれず、格闘ゲームのようにガンガン薬を入れる私。

すると5分ほどで、

 

ウソ。。。。全然痛くない……!!!!

 

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精神イメージ

 

本当にマジで全然、何にも痛くない。

どれほどかというと、枕元に立っている夫の掲げるカメラにイエーイってピースした写真が残っているくらい。

「いやあ暇だな〜」なんつって談笑するくらい。

 

でも陣痛の波を計測する機械の計測記録は、明らかにさっきより祭りはズゴンゴズゴンゴ盛り上がってるんですよね。スゲー。

 

なお、「おっちょっと痛くなってきたな」ってなると即ガンガンボタンを押しすぎたあまりに、「ちょっとは我慢しなさい」と先生(若くて美人、明らかに年下)にたしなめられました。

 

痛みが引きすぎて赤ちゃんが降りてこず、これは長丁場になるかも、陣痛促進剤を入れるかも…とサワサワしていたのを小耳に挟み、(さすがに医学に甘えすぎたか)と反省し、薬を入れるのを我慢をしました。

ここでやっと我慢かよ、と今自分でも思いました。

 

ズゴンゴズゴンゴ祭りが再開されたものの、そこから順調に下りてきたので、いきむ流れに。いきんでる時は集中しているからか興奮していたからか、あまり痛い!という感じではなかった気がします。

 

ただ、感覚が鈍っているから何がどうなっているのかよくわからない。何が起きているのかもよくわからない。

あ、お腹にあったものが下にズゴって下がった…!とか、足の裏に力が入っているのはわかるけど、それ以外が曖昧です。下半身の感覚が麻痺してるから。

 

なので、産まれた瞬間もどこまで何が出ているのか、出きったのか、まだ出るのかわからないのでまだいきんでたら、なんかもう私の横に抱かれた赤ちゃんがいる!

 

あ、出てた〜〜!!!!え、終わり???これでもう終わり??

 

それが最初の感想でした。

それくらい余力を残した出産だったんです。

 

赤ちゃんに会えた感動と同じくらい、無痛分娩スッゲーーーー!!!!という興奮。

 

後産も全然何ともなく終わり、先生の「いやー彼氏ほしいっすね」「病院とか出会いないんですか」の雑談をしている間に滞りなく諸々終了。

 

先生曰く、

「私が思う無痛の一番のメリットは、この切った部分を縫う時に痛くないってこと。出産時はアドレナリンが出てるからそうでもなくても、この作業の時はもう切れてるからみんな苦しむ」

とのことでした。

 

いやあ本当にすごいんですよ無痛分娩って。超ラク。最高。

出産の痛みが怖すぎるから子供産みたくない…とずっと思っていた私でも、出産自体は次回もポジティブになれるくらい。現代の医療って凄すぎる。

 

出産した後に、産む痛みを知らないと子供をちゃんと愛せないのでは…みたいな論があるのを知り、そう考える人もいるんだ!と驚きました。

 

「しなくていい苦労はしたくない」と思っているのと、愛情は時間をかけて育まれるものだと感じているので、産んだ瞬間のことよりも、子供と一緒にどう過ごしていくのか?の方がずっと大事なのでは?と思いますが、普通分娩を経験していないので一方的な考えなのかもしれません。

ていうか痛くないと愛せないのか…?手首切って「アタシ、生きてる…」ってやる人の考え方では?

 

個人的には、こんなに価値ある10万円(無痛分娩費用)は払ったことない、サンキュー現代医療…という感じでした。

 

何かの参考になれば幸いです。